nuiguruminzu’s diary

ペンギンジュエリー(その他もいるよ)

金属アレルギー編、8回目、最終回です。

 こんにちは、『ぬいぐるみんず』の『ダモ』です。

 

 本日は予想よりかなり長くなってしまった金属アレルギーのお話の最終回です。次はどんなテーマにしようか模索が始まります。

 

 さて、今まで色々な注意点を書いてきました。でも、どうしてもこのアクセサリーが付けたい!!という事情があるかもしれません。

 

 今回はそんな時に使える方法をご紹介いたします。ただし、この方法は完全ではないし、手間もかなりかかります。

 

 私自身は今のところ金属アレルギーを持っていませんが、製作・販売をするので、多分一般のお客様よりも色々な実験(と言っても薬品を開発してる訳ではないので、市販品を使って検証しているだけですが)をしています。その結果、これらの商品を使用して作品を販売する事は現状では断念しております。理由はかなりの手間をお客様に強いる事になると思っているからです。

 

 しかし手間に関する価値観にも相違もあると思います。また、どうしてもそのアクセサリーをつけたい、という思いの強さがあるかもしれません。そう言った場合にお役に立てればと思い、ご紹介いたします。

 

 注意‼️

 以下に2つの方法を紹介しますが、いきなりお気に入りのアクセサリーに行うのはやめて下さい。別のアクセサリーや他の物で一度お試しをしてください。また天然石には対応出来ません。薬品に弱い石もあります。

 

 方法1

 1つ目はトップコートを塗る事です。ネイルで使用されているトップコートです。

 これを塗る事でアレルギーの防止から変色防止まで出来ちゃいます。原理としては金属と肌の間に樹脂の層を作って体内に金属イオンが入るのを防ぐという事です。

 

 欠点としては個人で差があると思いますが、均一に塗るのが難しい事や、剥がれやすい事が挙げられます。また、乾燥後に固まるので、チェーン等の可動する物には使用できません。

 ただ、剥がれやすい事はメリットでもあり、塗り直しする際に、除光液で比較的簡単に前回のコーティングを除去する事が出来ます。

 

 使用状況やトップコートの種類により、かなり差が出ると思いますが、私個人の使用した結果としては、変色しやすい真鍮の指輪を夏に使用しても変色する事なく1週間過ごせました。

(真鍮は汗ですぐに変色します、夏場に汗をしっかりかいた環境だと1日で変色します。また変色した物を肌につけて汗をかくと、肌に金属の色が転写されます。洗えば取れます。)

 

 2つ目はスウェットバリアという商品です。

根本的な原理はトップコートと同じです。

 大きく違う所として、1つ目は、こちらの商品は浸漬(液につける)するだけでコーティング出来る事です。また、チェーン等の可動部にも一応対応出来ると言う事です。液が固まってコーティングするので、パーツ同士はくっ付きますが、樹脂が薄いので、可動部を動かすと樹脂が割れて?動く様になる感じです。浸漬なので、筆ムラはなくなります。

 また、一応専用のリムーバー液を別売りしているそうですが、(こちらは私は購入してないので使い心地は分かりません)基本的に自然に剥がれる物だし、重ね塗りOKなので剥がす必要はない、というのがメーカー側の説明となっています。

 私が上記のトップコート同様、夏場に真鍮の指輪で試した所、1日目で少し変色しました。

2日目で指に転写されました。

 この実験は浸漬したり、筆で塗ったり、また同社が販売している変色防止剤も塗ったりしましたが、結果に変化はない様に見受けられました。

 銀製品では試していませんが、変色があるということは、肌とリングで汗やイオンの行き来があるということだと思われます。

 

 個人差はあると思うのですが、アレルギーがあるのであれば、私個人としてはトップコートをオススメします。週末にお手入れをすれば綺麗に使えると思います。

 

 以上、8回にわたりお話しした金属アレルギーに関する記事もこれが最後となります。ここまでお読みくださりありがとうございました。

金属アレルギーのお話は金属アレルギーのカテゴリにまとめておきます。気になった時に読んでみてくださいませ。

 

 次回からは新しいテーマを書いていきたいと思います。ではまた、来週末にお会いしましょう。