こんにちは『ぬいぐるみんず』の『ダモ』です。今回はお手入れシリーズ5回目で、メッキ品のお手入れ方法に触れていきたいと思います。
メッキ品のパターンですが、2種類を想定しています。銀製品にロジウムやゴールドでメッキしたパターンと真鍮やホワイトメタル、その他の合金等に銀メッキをしたパターンです。
メッキ品全般に言える事ですが、研磨剤入りの物は使えません。メッキは地金(中身の金属)に膜をつけている状態です。直ぐに剥がれてしまったり、寿命を減らす原因となります。
シルバークロスやコンパウンド等の使用は厳禁となります。
それでは具体的なお手入れ方法に入っていきましょう。
①柔らかい布(メガネ拭き)等で軽く拭き、汚れを落とす。
②ぬるま湯(人肌程度)で少し温めながら汚れをすすいで落とす。エメラルドは厳禁、パール(真珠層が薄いアコヤ真珠はこの方法わ使わないでください。)は要注意です。
③細かい部分等は柔らかい筆等を使って汚れを落とす。
④中性洗剤を使用して筆などで汚れを落とす。
パールやエメラルドがついてる場合はあまり石に洗剤がつかない様に、手早く洗ってください。
⑤柔らかい布等でよく水気を拭き取り、しっかりと乾かす。
金やロジウムは変色しない為、表面に付いた汚れを落とすだけになります。銀メッキの場合だと変色しますが、変色を取るという事は表面を取り除く事になります。メッキ自体も取れてしまいます。銀メッキ品は日々のお手入れで変色を遅らせる事が重要となります。
先程金やロジウムは変色しないと書きましたが、メッキの下、素材が真鍮とかだと、素材の腐食(鯖)がメッキを透過して表面に出てきます。これはメッキ自体に極微細な穴がある為この様な現象が起こります。
余談ですがヨーロッパのアクセサリーでは既に使う事が禁止されているニッケルメッキをある一定以上の厚さでメッキする事で、析出を止める事が出来ると研究結果が出ているそうです。
本日のお話をまとめると、メッキ品こそ日々のお手入れが大切になってきます。研磨が出来ないからこそ、そもそも変色させない事が重要になってきます。保管する時も以前の記事で紹介した様に、チャック付の袋にいれてあげる等してあげてください。
本日もここまでお読みくださりありがとうございました。シルバー製品のお手入れはとりあえず今回で終了とします。次回からは天然石毎のやってはいけない事とかをご紹介出来ればいいかなと思っています。
また来週お会いできる事を楽しみにしています。