nuiguruminzu’s diary

ペンギンジュエリー(その他もいるよ)

金属アレルギー5回目、表面処理品について

 こんにちは、『ぬいぐるみんず』の『ダモ』です。本日は金属アレルギー5話目。表面処理についてです。

 

 前回のお話でGPやGF、Mの記号がついた物は表面処理された物と書きました。金属アレルギー5回目は表面処理についてです。

 

 まず始めに、GPやMはメッキ(鍍金)という昔からある表面処理です。ロジウムコーティングや、プラチナコーティング(こちらはロジウムの事をプラチナと表記しているようです。)

これもメッキです。GFはゴールドフィルドと言います。

 

 どちらも母材(真ん中、芯)の表面に金やロジウム、銀等をつけて装飾性を上げています。GFのGはゴールドなので、こちらは金だけですが。違いとしては表面に付ける金属の厚さが違います。GFの方が遥かに厚いです。その為、ここからはメッキとGFは分けて説明していきます。

 

 まずはGPやMの刻印メッキについてです。フラッシュメッキという薄い物から厚付けというので0.1〜5μ位がよく出ているメッキの厚さのようです。ミクロンだと馴染みが薄そうなので1μ(ミクロン)は0.001㎜です。

 

 この厚さが薄いか厚いかは置いておきます。

大事な事として、この表面についた金属には小さな穴(厳密にはどういう物であれ穴は存在します)があります。そしてこの穴を汗で溶けた金属イオンが通ると言うことです。補足ですが、ある一定以上のメッキ厚が有ればイオンを通さないと研究結果が出ています。(私が見たのはニッケルメッキの論文だったのでニッケルのアレルギーでは使えそうにないですが。)

 

 そう、つまり母材(芯)の金属に反応してアレルギーになる事があるという事です。

 

 ここでは仮にニッケルに対してアレルギーを持っている場合の説明をします。母材に洋白という銀色の金属を使って18K GP(金色)という刻印がある指輪があるとします。18K(18金)は金と銀の合金なので、この2つにアレルギーを持っていれば、この時点で使用する事ができません。

 

 この2つにアレルギーを持ってる方は少ないので次に進みます。母材の洋白についてです。

洋白とは銅、ニッケル、亜鉛の合金です。ニッケルシルバー、洋銀とも呼ばれます。銀と出てきましたが、先述したように銀は含まれていません。母材にニッケルが出てきましたね。このニッケルがイオン化され体内に入ります。こうしてアレルギー症状が起こるわけです。

 

 アクセサリーの販売サイトで材質を確認すると洋銀とか合金とか出てきます。合金と書かれている場合、洋銀よりも低融点合金であるピューターである可能性の方が高いです。値段が安いです。こちらには鉛やカドミウムの問題もありますが、それは別の機会で。あとは真鍮もよく材料として使われています。

 

 つまり大切な事として材質にニッケルが使われていても、殆どの場合が記載される事はありません。だからこそ、お店に聞く事が重要になります。

 

 かなり長くなってきたので、この辺りで一区切りにします。今回はメッキ品の母材についてでした。次回はメッキの下地について書いていきます。

 

 ここまでお読みくださり、ありがとうございました。