nuiguruminzu’s diary

ペンギンジュエリー(その他もいるよ)

金属アレルギー、第6回。メッキの下地に御用心!!

 こんにちは、『ぬいぐるみんす』の『ダモ』です。まだまだ暑い日が続きますね。余談ですがイタリアの彫金工房は1ヶ月位夏季連休らしいです。購入する時は気をつけて下さいませ。

 

 気を取り直して、金属アレルギー6回目(こんなに長くなるとは思いませんでした)。今回はメッキの下地についてです。

 

 メッキの下地って何?という事から説明していきます。母材となる金属の表面にメッキを付けると前回説明しました。ここでいう下地はお化粧の下地や、塗装の下地とほぼ同じです。

化粧崩れや塗装剥がれ、化粧のりや、塗装の仕上がりには素地の状態が大切ですよね。メッキも同様な事がいえます。

 

 メッキ品に下地メッキをする目的も同じです。メッキの密着性アップ(剥がれにくくする)、メッキの光沢アップ(メッキの下がツヤツヤしてないと、上に乗せたメッキもツヤが出ません)の主な2つの目的があります。

 

 密着性が高い金属は何か?何故下地がガサガサだとツヤが出ないのか?は金属アレルギーのお話なので今回は割愛します。

 

 ここまでニッケルなんて出てこないよ!!とお思いの方、お待たせしました。そろそろニッケルさんの出番です。

 

 今回のテーマの下地としてもニッケルはよく使われています。彼は密着性をあげ、ツヤツヤさせるのが得意だからです。メッキを剥がれにくく、綺麗にのせる為にはメッキの下の状態をピカピカにする必要があります。これは結構大変ね作業です。でも下地にニッケルメッキを使うと少し楽出来ます。だからこそ、低価格帯になればなるほど使用率が高くなります。

 

 そしてココが重要‼️

下地に使われている金属の表示は刻印に打たれません。そして素材や材質としても表示されません。パーツとして購入する際にも基本的に記載されていません。業者としてメッキ下地にニッケルを使ってないと記載してあるところはあります。でもそれは仕入れをした人でないと分かりません。

 

 つまりアクセサリーを買ってくださるお客様は物や刻印を見ただけで判断する事は出来ないという事です。勿論、聞いてみたからといって確実に答えが返ってくるかは分かりません。(仕入れた人から聞いてない事もあると思います)意識して使っていないお店なら答えてくれる気もします。ただ高級店だとニッケルを使わないなんて当たり前すぎて、既に意識すらしてないかもしれませんが…。

 

 ここまでのお話をまとめると、メッキ品や素材が貴金属でない物は購入前にニッケルが入ってないか店員さんに聞いて下さい。という事です。また、既にニッケル以外のアレルギーをお持ちの方は、購入前にその金属が入ってるかを店員さんに聞いて下さい。18金は金以外に銀と銅が入ってます。このような事にも多分お店の人は配慮してくれると思います。

 

 今まで触れていませんでしたが、金属アレルギーをお持ちの方は皮膚科の病院でアレルギーテストをしてもらえます。テストする事でハッキリと原因が分かるので診察ないかれる事をオススメいたします。

 

 今回も長文をお読みくださり、ありがとうございました。次回は今回説明しなかったGF(ゴールドフィルド)のお話をします。