nuiguruminzu’s diary

ペンギンジュエリー(その他もいるよ)

刻印用オリジナルロゴのタガネ作成

 こんにちは、『ぬいぐるみんず』の『ダモ』です。

 

 今回は打刻用の『ぬいぐるみんず』オリジナル刻印が完成したので、その発表と、製作工程を少しご紹介いたします。

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(上:作品に付く刻印 下:打刻用のタガネ)

 

 まず最初に打刻用のタガネはだしタガネというタガネから作成します。彫金用のタガネだと他には赤タガネ、青タガネ、超硬タガネというのがあります。この3種類は打刻用ではなく彫金(彫刻の様に金属を彫る、木工で言うところの彫刻刀の用な役割です。)用となります。いつか紹介出来ればと思いますが、今回は打刻用のタガネについてです。

 

 打刻というと、最初に思い浮かぶのは数字やアルファベットでしょうか。他には以前のお話で出てきたSVや18Kという品位の刻印でしょうか。これらの刻印はそれなりに需要があるのでお店で買う事が出来ます。

 

 では需要のない物はどうするか?

答えは簡単、お店に特注するか、自分で作るのです。シーフォースさんやコモキンさんで作って貰う事が出来ます。

 

 私も以前『to』という刻印が欲しくて、自作したのですが上手く出来ずにコモキンさんに注文しました。それほど高額でもなく、とても綺麗な刻印が届きました。

 

 上手くいかなかった原因はtとoの間を上手く凹ませられなかったのです(泣)

ただ今回のオリジナル刻印は真ん中に隙間のない形だったので再びチャレンジしてみました。

 

 でも最初は出来るか実験する為に、既に使用しなくなった赤タガネで実験してみました。

 

 刻印の形は何とか削り出せたものの、やはり彫り用のタガネで細いからか、とても打刻がしにくい。

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(左:だしタガネ 右:赤タガネ、彫る用)

というわけで打刻用のだしタガネでもう一度削り出しします。

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(左:加工済み 右:未加工のだしタガネ)

上の写真右側の様な状態のタガネを削って左の様な形に削り出します。

 

 簡単にですが、作り方は下図の通りです。

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 形が完成したら、焼入れをします。理由は硬度を高くする為です。柔らかいと打刻してるうちに潰れるのが早くなります。固すぎると今度は欠けやすくなるのですが‥。イメージとしては日本刀等で熱して赤くなったのを水?でジュッとしてるアレです。私はサラダ油でジュッとしました。理由はまたの機会があれば。

 

 今後の作品にはこのロゴが入る事になります。今さらではありますが、ペンギンの足跡がモチーフとなっています(汗)。

 

 今回はじめての製作にまつわるお話しでした。いかがでしたでしょうか?楽しんで貰えたら嬉しく思います。

 

 ここまでお読み下さり、ありがとうございました。また来週お会いしましょう。