nuiguruminzu’s diary

ペンギンジュエリー(その他もいるよ)

天然石の特長について

 こんにちは『ぬいぐるみんず』の『ダモ』です。今回は天然石についてお話していきたいと思います。

 

 以前の記事で、お手入れに関して、天然石のついた物はやらないでくださいと色々な項目で書きました。何故出来ないのか?といった所を今回はお話していきたいと思います。

 

 天然石には多くの種類があります。材質や素性の仕方等、実に様々な方法で出来ています。その為、硬度や靭性、耐熱性、耐薬品等の特徴も沢山あります。ここで全ての天然石について触れていく事は出来ないので『ぬいぐるみんず』で取り扱っている石を中心に話していきます。

 

 現時点で取り扱ってる石は、ガーネット、アメシスト、アクアマリン、ダイヤモンド、エメラルド、ムーンストーン、ルビー、ペリドットサファイア、ピンクトルマリン、シトリン、タンザナイト(誕生石1月から順番)マザーオブパール(白蝶貝)となります。

 

 数ある天然石から比べれば、わずかな取扱ですが、この中でも様々な特長があります。

 

 特長1 モース硬度について

 モース硬度とは幾つかの基準となる石を使ってお互いを引っ掻いた時にどっちにキズが付くかで硬さを判断した物です。ダイヤモンドが10で最も硬く、タルクが1で最も柔らかいです。爪でキズがつけれます。例えばダイヤモンドとルビーで擦り合わせるとルビーの方にキズが付くからルビーの方が柔らかいといった具合で順番がつけられます。

 これがお手入れ等にどう影響するかというと、皆さんが外にお出かけしたとき、砂埃の中には石英が飛び交っています。この石英、モース硬度が7あります。つまり7以下の石はキズが付けられていくということです。お手入れで拭く時に砂埃毎擦るとキズが付きます。擦らずに流す必要があるのはこの為です。銀は石英よりも柔らかいので、石が何であろうと強く擦る事は出来ないのですが‥。

 硬度8以上はトパーズ、サファイア、ルビー、ダイヤモンドとなります。人工石のキュービックジルコニアも硬度8あります。

 

 研磨剤入りのクリーナーで石を磨いた場合、研磨剤の種類によっては石も削る事になります。石に当たらない様にお手入れしましょう。

 

 特長2 耐熱性について

 天然石は熱に弱い物が多いです。理由はいくつかあるのですが、主な物は変色と割れになります。熱に弱い代表的なものとして、エメラルドがあります。エメラルドは基本的に石の中にヒビがあります。ヒビを見えなくする為にオイル等が染み込ませてあります。この処理にダメージを与えたり、ヒビの中にある空気を膨らませたりする事で、石を割ってしまう事につながります。

 以前紹介した熱湯と重曹を使ったお手入れは天然石のついた物は厳禁になります。

 

 特長3 耐振動(衝撃)について

 ここでの振動、衝撃は主に超音波洗浄機に対してです。落下やぶつけたりというのは基本的にどの石でもNGです。

 最近ではご家庭でも超音波洗浄機をご使用される方も多いと思います。超音波洗浄機は微細な振動を加えて洗浄していて、隙間に入った汚れも浮かせて落としてくれるのが魅力の1つです。しかしクラック(ヒビ)やインクルージョン(含有物)の多い石は割れやすい物が多いです。

 超音波洗浄出来るものとしては、アクアマリン、ルビー、サファイア、ピンクトルマリン、シトリンがあります。

 

 特長4  耐紫外線について(保管)

 紫外線が当たると出る影響として変色があります。天然石は様々な成分を含んでいます。発色の元となる成分には紫外線に強くない物も有ります。保管時は基本的に日光(特に直射日光)が当たらない状態で保管して下さい。

アメシスト、パール、マザーオブパール、シトリンは特に紫外線に弱い石となります。

 

 天然石はとても沢山の種類があり、さらに地金の種類や表面処理等も加わる事でお手入れも複雑になってきてしまいますね。

 次回のお手入れシリーズからは『ぬいぐるみんず』で販売している物になりますが、具体例をあげて説明をしていきたいと思います。

 

 ここまでお読みくださりありがとうございました。ではまた、来週お会いしましょう。